こだわり

アキヤマフルートのこだわり
Particular

オールドフレンチの響きを21世紀に再現するために…
更なる可能性を求めて不均一な管を作る
銀食器

フランスでルイロットが製作されていた同時代の素材を再現することが同じ響きの楽器を作ることにとても重要なことだと考えました。
ルイロットの楽器の分析は以前からインターネット上にも公開されていて資料は手に入れることは出来たのですが、同様の素材を作ることは量的に考えて不可能でした。
そこで思いついたのが同時代の銀食器を手に入れることでした。同時代の銀食器を素材に、全て手作業でパイプを作ることにしました。
内部に独自のひずみを作ることでより豊かな響きを実現できたと考えています。

通常、内径19mmの管に仕上げる場合芯金とともに油圧加工で絞ることがある程度必要なことなのですが、内面のひずみを残す為に全て手作業による管を作りました。
私は素材とともに管の加工方法がもっとも楽器の音質に重要な要素だと考えています。

制作風景
  • ワッシャー
    ワッシャー

    アキヤマフルートではオールドワッシャー問題点を改善した独自のシステムを採用しています。音質の改善のみならずパッドの安定性も格段に向上しています。音色にこだわり見えない部品にも注意をはらっています。

  • キーメカニズム
    キーメカニズム

    ルイロットモデル4種類、ヨーロピアンオールド5種類のサイズの違ったキーカップ採用。 小さなキーはアキヤマフルートの特徴です。音孔は通常の場合と比較しても大きい方ですが、音孔にかぶさるキーは可能な限り小さく作っています。キー自体の重量も非常に軽く、ポストも低く設計されていることも合わせて、モーメントが小さいので軽快なキー操作が 可能になっています。

  • トーンホール
    トーンホール

    アキヤマフルートでは全ての機種でソルダードを採用するだけではなく音孔の厚みを通常より厚い、1,3mmの厚さを採用しています。よき時代のルイロットに学んだものです。アメリカンタイプでは1,1mmを採用しています。ルイロットモデルでもルイロットと同様に管厚、重量バランスによっては1,1mmを選ぶことは可能です。

  • 巻き管
    巻き管

    1枚の板を数え切れないくらい叩いたりこすったりすることで管にしたものです。 巻き管とよばれている中にも、電気溶接による友付けで継ぎ目が見えない管もあります。 アメリカのオールドフルートもこの加工方法で作られたパイプを使っていました。アキヤマフルートでは、ロー付け作業で1枚の板から管を製作しています。 通常油圧加工で管を仕上げるのが普通ですが、アキヤマフルートでは手作業だけで管を作っています。

  • 3タイプキーカップデザイン
    3タイプキーカップデザイン

    キーデザインは3種類のタイプがあります。巻き管フルートではルイロットモデルを中心に製作していますが好みに応じてお選びいただくことが可能です。 アメリカントラディショナル、ヨーロピアンオールド、ルイロットモデルの3種類。

  • 頭部管
    頭部管

    頭部管はルイロット風のヨーロピアンオールドを基本としていますが、お客様のニーズに応じて5種類のリッププレートからお選び頂くことが出来ます。 カットについてもオーバーカット、アンダーカットを含むいろいろなご要望にもお答えすることは出来ます。クラッシック、トラディショナル、モダン、オールドアメリカン、ヨーロピアンオールドの5種類の違ったリッププレートを用意しています。